コンセプト
素材から製品まで…ひとつひとつを確実に
当社でつくられる製品のひとつひとつは、企画から素材の選定、製造工程、お客様のお手元に届くまでの流通面など…ひとつひとつにこだわりがあります。
「いつでも」・「ちょうどよく」・「いつまでも」
絞り加工で製造したものが単品で使われるのであれば、長期間のうちに少しくらい寸法が変化しても大した問題はなさそうに見えますが、部品を組み合わせる調味缶という製品において、製造時の寸法を長期にわたり維持することはとても重要です。
調味缶のネジは、大雑把なネジに見えながらも実は微妙で、直径が0.2mm違うだけで回す感じが全然違ってきます。
ですからネジは「ちょうどよく」なくてはならないのです。しかも「いつでも」ちょうどよく。たとえば、一度に10万個のフタを作ったとします。抜き取りで10個目のフタと10万個目のフタを計測して、もしも直径で0.4mm大きくなっていたら、製品として本体と組み合わせた際に10個目のフタではちゃんとしまっても10万個目のフタではネジが空回り・・・ということになってしまいます。
ようやく出来上がりつつある料理に調味缶をふった途端、フタが外れて中身がドバッ! → せっかくの料理が台無し・・・なんてことにもなりかねません。
KASHIWA印の調味缶は、補修用としてフタを組み替えたとしても、「いつでも」そして「ちょうどよく」フタがしまるようにこだわっています。
変えないように替えていく
調味缶のカギを握るネジ部分、お客様の安心のため変えてはならないものは変えないように、しかし加工に関することで良いと思うものはどんどん替えて今日も調味缶を作り続けています。
KASHIWA製品のご紹介
お客様のご要望から生まれた商品
T缶
本体を傾けた時のみフタが開く構造で、ほこりやゴミが入りにくく手軽に使えるフタを・・・とのご要望から生まれた商品です。
大手カレーチェーン店でリピートもいただき20年以上ご愛用いただいております。
パウダー#28
粉状のものをまんべんなくふりかける用途に対応するため、ザルのような網状のフタはできないか?との要望から生まれました。
菜箸スタンド
菜箸など長尺ものを立てておくスタンドが欲しいとのご要望に対応するために製作しましたが、長尺用のスタンドは必然的に高さ(深さ)が大きくなり、汚れのたまりやすい底内部のお手入れが難しくなります。
これに対し調味缶で培ったネジ部の加工技術を活かして、本体筒と底部品を分解可能としたもので、長いものを立てつつお手入れもしやすい構造としました。
調味缶用 ポリキャップ
調味缶のフタ上面にホコリなど異物が入らないようにできないか?との要望への対応として生まれました。
ポリキャップが付くという理由で他品から切り替えるお客様もいらっしゃいます。
調味缶用 ステンレスカバー
ポリキャップでは鉄板の傍に置いたときに熱による変形・溶融が起きてしまって困っていたユーザーさんより熱にも強いフタはないものか?との要望から生まれました。